本記事では、千葉県の人口の多い10自治体の保育料を年収別で比較してみました。
千葉県の保育料の相場はどのくらい?
私の住んでいる自治体は周辺と比べて高いのかな?
このような疑問を解決します。
調査対象の自治体
今回調査対象とした千葉県の自治体は、人口ランキングトップ10の自治体です。
◆ 調査対象地域
千葉市、船橋市、松戸市、市川市、柏市、市原市、八千代市、流山市、習志野市、浦安市
今回比較に用いたデータは、各自治体の公式ホームページに記載の保育料金を使用しています。
留意事項
- 2023年11月時点のデータです
- 市民税所得割額から推定した世帯年収を書いていますが、あくまで推定です
(所得割額からの年収の算出は、個人によって控除額が異なるため一概に求めることができません) - 保育標準時間で、一人目の子の保育料で比較しています
- ご自分の保育料は必ず源泉徴収票とお住まいの地域の保育利用料を照らし合わせて確認してください
- 市民税所得割の階層区分は自治体によって変わります。
年収別!千葉県の自治体の保育料比較
千葉県の10自治体の保育料を、年収別で比較してみました!
所得割額48,600円未満(推定年収:〜330万)
推定世帯年収330万未満で保育料が最も高い自治体は、柏市(13100円)となりました。
一方、安い自治体は千葉市でなんと6170円で2倍以上の差がありますね。
年間にすると約8万円の差になります。
所得割額97,000円未満(推定年収:〜470万)
推定世帯年収470万未満で保育料が最も高い自治体は、習志野市(29850円)となりました。
一方、安い自治体は市原市で16600円でした。その差は約1.3万円です。
年間にすると約16万円の差になります。
所得割額169,000円未満(推定年収:〜640万)
推定世帯年収640万未満で保育料が最も高い自治体は習志野市で44500円となりました。
一方、安い自治体は船橋市で37000円。
年間にすると約11万円の差になります。この年収帯では、船橋市以外の自治体の保育料はほぼ横並びになっていますね。
所得割額217,000円未満(推定年収:〜750万)
推定世帯年収750万未満で保育料が最も高い自治体は、流山市(59900円)となりました。
一方、安い自治体は船橋市で46700円。
年間にすると約16万円の差になります。
所得割額301,000円未満(推定年収:〜930万)
推定世帯年収930万未満で保育料が最も高い自治体は流山市(59900円)となりました。
一方、安い自治体は浦安市で51490円。その差は約8000円で、この年収帯における自治体間の差はあまりない結果となりました。
所得割額397,000円未満(推定年収:〜1130万)
推定世帯年収1130万未満で保育料が最も高い自治体は流山市(65400円)となりました。
一方、安い自治体は浦安市で52000円。その差は約1.3万円です。
年間にすると16万円の差になります。
最大保育料の比較
各自治体の最大保育料は、市原市が最も高く(75800円)、浦安市が最も安い(52000円)という結果になりました。
ただし、最大保育料が適用される市民税所得割額は自治体によって異なります。つまり、年収1000万で最大保育料が適用される自治体もあれば、年収1500万で最大保育料になる自治体もありますので、最大保育料が高い=保育料の高い地域だ!とはならないので注意してください。
年収の高い人必見!高年収世帯において魅力的な自治体は?
下のグラフは、各自治体の最大保育料が適用される市民税所得割額を示しています。市民税所得割額は年収によって変わるので、わかりやすくいうと年収がいくらを超えると最大保育料が適用されるのかを示しているグラフということになります(年収も併記していれば分かりやすいのですが…すみません)。
これを見ると、浦安市と船橋市は市民税所得割額が約35万円超え(推定年収1100万以上)で最大保育料が適用されます。
それ以上はどれだけ稼いでも保育料は浦安市で5.2万円、船橋市で6万円とかなりお安いです。そのため、保育料という観点で見た場合、浦安市と船橋市は高年収世帯にとって嬉しい割安ゾーンということになります!
一方、高年収世帯に優しいとは言えない自治体はというと、この10自治体の中では市原市ということなりました。
というのも、所得割額39.7万円(推定年収1130万円以上)で最大保育料が適用されるうえに、保育料は最も高い75800円です。八千代市なんかは最大保育料が適用されるのは所得割額70万円(推定年収1800万円)以上で、しかも7万円以下ですからね。自治体による差が大きいことがわかりやすいと思います。
千葉県の保育料の高い自治体ランキング
これまで示した各年収ごとの保育料グラフの順位からランキング化してみました。
第1位:柏市(59pt)
第2位:習志野市(57pt)
第3位:流山市(56pt)
第4位:八千代市(50pt)
第5位:松戸市(46pt)
第6位:市川市(43pt)
第7位:市原市(41pt)
第8位:千葉市(40pt)
第9位:船橋市(21pt)
第10位:浦安市(17pt)
◆ ランキングの出し方
・各年収の保育料比較グラフで、保育料の高い順でスコア化(保育料1位が10点、10位が1点)
・スコアの合計得点順でランキング化(合計得点が高い=順位が高い回数が多い(=保育料が高い)
まとめ
本記事では千葉県の人口の多い市トップ10における保育料について比較してみました。
今回調べた10自治体では柏市、流山市、習志野市が保育料が高めで、船橋市と浦安市が安めという結果となりました。
また、余談ですがこれまで筆者が調べた都府県の中で千葉県は保育料金が10円単位で刻まれていて細かかったです笑(ほかの地域はだいたい100円単位まで)。実際、保育料って自治体ごとに違いますがどうやって決めているんでしょうね。そのあたりも気になりますね。
他の都府県の保育料ランキングについても調べています!ぜひご参考ください。