先日、阪神地域と東京・大阪の保育料を比較した際に、
そもそも兵庫県内の保育料って、だいたいどれくらいなんだろう?
と疑問に思ったので、まとめてみました!
調査対象地域
今回の調査は、兵庫県の人口ランキングトップ10の自治体で比較しました。
- 調査対象地域
神戸市、姫路市、西宮市、尼崎市、明石市、加古川市、宝塚市、伊丹市、川西市、三田市
今回比較に用いたデータは、各自治体の公式ホームページに記載の保育料金(2024年5月)を使用しています。
留意事項
- 2024年5月時点のデータです
- 市民税所得割額から推定した世帯年収を書いていますが、あくまで推定です
(所得割額からの年収の算出は、個人によって控除額が異なるため一概に求めることができません) - 保育標準時間で、一人目の子の保育料で比較しています
- ご自分の保育料は必ず源泉徴収票とお住まいの地域の保育利用料を照らし合わせて確認してください
- 市民税所得割の階層区分は自治体によって変わります。
年収別!兵庫県の10自治体の保育料ランキング!
兵庫県の10自治体の保育料を、年収別(世帯年収330万円未満〜1130万円)で比較してみました。
では、さっそく見てきましょう!
所得割額48,600円未満(推定年収:〜330万)
・この年収帯での平均額は13,750円
・加古川と三田が最も高く、17,000円
・最も安いのは神戸市で6,200円
→ 年間約13万円の差
神戸市は圧倒的に安いですね。
所得割額97,000円未満(推定年収:〜470万)
・この年収帯での平均額は26,940円
・三田市が最も高く、30,000円
・最も安いのは尼崎市で23,700円
→ 年間約7.5万円の差
この年収帯では自治体による差は小さめですね。
所得割額169,000円未満(推定年収:〜640万)
・この年収帯での平均額は40,400円
・川西市と三田市が最も高く、44,500円
・最も安いのは神戸市で35,600円
→ 年間約10万円の差
所得割額217,000円未満(推定年収:〜750万)
・この年収帯での平均額は53,530円
・伊丹市が最も高く、58,900円
・最も安いのは姫路市で48,000円
→ 年間約13万円の差
所得割額301,000円未満(推定年収:〜930万)
・この年収帯での平均額は56,610円
・明石市と川西市が最も高く、61,000円
・最も安いのは神戸市で49,700円
→ 年間約13万円の差
他の地域と比較して、神戸市は一貫して安い印象がありますね。
所得割額397,000円未満(推定年収:〜1130万)
・この年収帯での平均額は69,310円
・川西市と宝塚市が最も高く、80,000円
・最も安いのは姫路市で56,500円
→ 年間約28万円の差
この年収帯からは差が大きくなってきましたね。
所得割額397,000円以上(推定年収:1130万以上)※最大保育料も同じ
(※最大保育料も下記グラフと同じです)
・この年収帯での平均額は78,180円
・宝塚市が最も高く、92,000円
・最も安いのは姫路市で61,000円
→ 年間約37万円の差
2023年までは尼崎市が最も高かった(9万円超え)のですが、なんと2024年の保育料は7万円まで下がっていました!!
いろいろな地域の保育料をいままで調べてきましたが、こんなに保育料って下がってるのは初めてみました。保育料って下がるんですね。
兵庫県の保育料の高い自治体ランキング
これまで示した各年収ごとの保育料グラフの順位からランキング化してみました。
第1位:川西市 (68pt)
第2位:三田市 (63pt)
第3位:宝塚市 (62pt)
第4位:伊丹市 (59pt)
第5位:明石市 (45pt)
第6位:加古川市 (40pt)
第7位:西宮市 (35pt)
第8位:尼崎市 (29pt)
第9位:姫路市 (25pt)
第10位:神戸市 (19pt)
◆ ランキングの出し方
・各年収の保育料比較グラフで、保育料の高い順でスコア化(保育料1位が10点、10位が1点)
・スコアの合計得点順でランキング化(合計得点が高い=順位が高い回数が多い(=保育料が高い)
高年収世帯にとって魅力的な自治体は「明石市」!
保育料という観点で見た場合に、高年収世帯にとって魅力的な兵庫県の自治体は明石市、姫路市、神戸市です!!
今回調べた10自治体は、すべて市民税所得割額39.7万円(推定世帯年収1130万円以上)で最大保育料が適用されます(他府県だと最大保育料が適用される年収帯は自治体によって違うことが多いです)。
そのため、単純比較で世帯年収が1130万円を超える場合は、最大保育料が最も安い自治体が魅力的ということになります。
今回の10自治体の中で、最大保育料が最も安いのは姫路市(61,000円)なんですが、明石市(62,500円)は2番目に安いです。
しかも明石市は子育て支援で有名で、以下のような支援があります。
- 高校3年生まで子ども医療費が無料
- 第2子以降の保育料完全無料
- 満1歳までのおむつ定期便
総合的に見ると、やっぱり明石市に軍配がありますね。
まとめ:兵庫県は全体的に保育料が高い
本記事では兵庫県の人口の多い自治体トップ10における保育料について比較してみました。
これまで数多くの都府県の保育料を調査してきましたが、兵庫県(阪神地域)の保育料は高い部類に入ると感じています。この辺りについては、もう少しデータを集めてまとまり次第ご紹介したいと考えています。