本記事では、大阪の人口の多い10自治体の保育料を年収別で比較してみました。
大阪の保育料の相場はどのくらい?
私の住んでいる自治体は周辺と比べて高いのかな?
このような疑問を解決します。
調査対象の自治体
今回調査対象とした大阪府の自治体は、人口ランキングトップ10の自治体です。
◆ 調査対象地域
大阪市、堺市、東大阪市、枚方市、豊中市、高槻市、吹田市、茨木市、八尾市、寝屋川市
今回比較に用いたデータは、各自治体の公式ホームページに記載の保育料金(2023年8月時点)を使用しています。
留意事項
- 2023年8月時点のデータです
- 市民税所得割額から推定した世帯年収を書いていますが、あくまで推定です
(所得割額からの年収の算出は、個人によって控除額が異なるため一概に求めることができません) - 保育標準時間で、一人目の子の保育料で比較しています
- ご自分の保育料は必ず源泉徴収票とお住まいの地域の保育利用料を照らし合わせて確認してください
- 市民税所得割の階層区分は自治体によって変わります。
年収別!大阪府の自治体の保育料比較
大阪府の10自治体の保育料を、年収別(世帯年収330万円未満〜1130万円)で比較してみました。
では、さっそく見てきましょう!
所得割額48,600円未満(推定年収:〜330万)
茨木市(14,600円)が最も高く、吹田市(8,200円)が最も安い結果となりました。その差は6,400円です。
年間76,800円の差になります。
所得割額97,000円未満(推定年収:〜470万)
寝屋川市(25,900円)と最も高く、吹田市(16400円)が最も安い結果となりました。寝屋川市、枚方市、堺市、大阪市はほぼ横並びですね。
最も高い寝屋川と、最も安い吹田との差は9500円でした。
年間約11万円の差です。
所得割額169,000円未満(推定年収:〜640万)
またまた寝屋川(42,000円)が最も高く、東大阪市(32,260円)が最も安くなりました。その差は9,740円です。
年間約11万円の差です。吹田市や茨木市も安いですね。
所得割額217,000円未満(推定年収:〜750万)
高槻市(49,400円)が最も高く、枚方市(39,000円)が最も安い結果となりました。その差は10,400円です。
年間で12万円の差になります。
所得割額301,000円未満(推定年収:〜930万)
寝屋川市(54,400円)が最も高く、枚方市(44000円)が最も安い結果となりました。その差は10,400円です。
年間約12万円の差になります。
所得割額397,000円未満(推定年収:〜1130万)
吹田市(67,200円)が最も高く、枚方市(50,600円)が最も安くなりました。その差は16,600円です。
年間約20万円の差です。同じ年収でも住んでいる地域によって保育料がこんなに変わるとは、かなりイタイですね。
最大保育料の比較
保育料の最大値で比較すると吹田市(87,200円)が最も高く、枚方市(52,000円)が最も安くなり、その差はなんと35,200円となりました。
ただし、最大保育料が適用される市民税所得割額は自治体によって異なるので注意してくださいね。
年収の高い人必見!高年収世帯において魅力的な自治体は?
下のグラフは、各自治体の最大保育料が適用される市民税所得割額を示しています。
年収が高いほど市民税所得割額は高くなるので、簡単にいうと推定世帯年収がいくらを超えると最大保育料が適用されるのかを示しているグラフということになります(推定年収も併記されているのがベストなのですが、すみません)。
茨木市、豊中市、東大阪市、高槻市、堺市、寝屋川市は、いずれも市民税所得割額が39.7万円超え(推定年収1130万〜)で最大保育料が適用されます。そのため、この6自治体で最大保育料が適用される世帯の方は、保育料の観点で言うと寝屋川市が最もお得です。
また、枚方市は市民税所得割額が44.6万円(推定年収1300万円)を超えると最大保育料が適用されますが、保育料は最も安いです!推定年収1300万を超える人は、今回調査した10自治体の中なら枚方市一択です!
一方で、八尾市は市民税所得割額が約35万円(推定年収1100万円)で最大保育料が適用されますが、八尾市独自の施策として2歳児以上の保育料は無償化されています。法改正により2019年から3歳児以上は保育料が無償化されていますが、八尾市は2歳児から無償なので他の自治体よりも1年分の保育料が浮くということになります!
自治体独自の施策を実施している大阪府の自治体
今回、大阪府の10自治体の保育料を調べていく中で、独自で保育料の低減策を行っている自治体がありましたので紹介します。
八尾市:2歳児以上は保育料無償
2019年10月から3歳児以上は保育料が無償化されていますが、八尾市では2歳児から無償化されています。
保育料がかかるのは0〜1歳児までの2年間なので、かなりありがたい施策ですね!なお、この無償化に所得制限はないようです。
堺市:第2子以降は保育料無償(2023年度より)
堺市では、上のきょうだいの年齢や所得制限なしで第2子以降の保育料が無償化されているようです!今年度からだそうなので、今後もどんどん子育て支援が増えていきそうな予感ですね。
令和5年度より、市独自の取組として、上のきょうだいの年齢(生計を一にしている場合※)や、世帯の所得に制限を設けず、第2子以降が認定こども園、保育所や地域型保育事業を利用する場合、保育料を無償にしています。
堺市の公式ホームページより引用
枚方市:第2子以降は保育料無償(2020年4月)
枚方市でも、年齢や所得制限なしで第2子の保育料が無償化されています。所得制限がないのはありがたいですね。
生計が同一世帯であれば第1子の年齢や所得による制限はありません。
枚方市の公式ホームページより引用
寝屋川市:第2子以降は保育料無償(2023年10月)
寝屋川市でも第2子の無償化が行われるようです。こちらも所得制限無しです。
まとめ
本記事では大阪府の人口の多い自治体トップ10における保育料について比較してみました。
他の都府県の保育料ランキングも随時更新中です。
ぜひ比較してみてくださいね!