本記事では、東京23区以外の人口の多い10自治体の保育料を年収別で比較してみました。
東京23区以外の保育料の相場はどのくらい?
私の住んでいる自治体は周辺と比べて高いのかな?
このような疑問を解決します。
調査対象の自治体
今回調査対象とした東京23区以外の自治体は、人口ランキングトップ10の自治体です。
◆ 調査対象地域
八王子市、町田市、府中市、調布市、西東京市、小平市、三鷹市、日野市、立川市、東村山市
今回比較に用いたデータは、各自治体の公式ホームページに記載の保育料金を使用しています。
留意事項
- 2023年9月時点の保育料です
- 市民税所得割額から推定した世帯年収を書いていますが、あくまで推定です
(所得割額からの年収の算出は、個人によって控除額が異なるため一概に求めることができません) - 保育標準時間で、一人目の子で0歳児の保育料で比較しています
- ご自分の保育料は必ず源泉徴収票とお住まいの地域の保育利用料を照らし合わせて確認してください
- 市民税所得割の階層区分は自治体によって変わります。区分の仕方が合わない場合は、高い方の保育料を記載しています。
年収別!東京23区以外の自治体の保育料比較
東京23区外の10自治体の保育料を、年収別で比較してみました。
さっそく見ていきましょう!
所得割額48,600円未満(推定年収:〜330万)
推定世帯年収330万未満で保育料が最も高い自治体は、調布市(14,600円)となりました。一方、安い自治体は日野市で4,700円。その差は約1万円です。
年間にすると約12万円も変わります。
所得割額97,000円未満(推定年収:〜470万)
推定世帯年収470万未満で保育料が最も高い自治体は、町田市(25,800円)となりました。一方、安い自治体は立川市で10,400円。その差は約12,500円です。
年間にすると約15万円も差があります。
所得割額169,000円未満(推定年収:〜640万)
推定世帯年収640万未満で保育料が最も高い自治体は三鷹市で33,300円となりました。一方、安い自治体は東村山市で21,600円。その差は約11,400円です。
年間にすると約14万円の差になります。
所得割額217,000円未満(推定年収:〜750万)
推定世帯年収750万未満で保育料が最も高い自治体は、小平市(41,300円)となりました。一方、安い自治体は調布市で28,600円。その差は約1.3万円です。
年間にすると約15万円の差です。
所得割額301,000円未満(推定年収:〜930万)
推定世帯年収930万未満で保育料が最も高い自治体は府中市(52,900円)となりました。一方、安い自治体は調布市で37,100円。その差は約1.6万円です。
年間にすると約19万円の差になります。
所得割額397,000円未満(推定年収:〜1130万)
推定世帯年収1130万未満で保育料が最も高い自治体は府中市(62,100円)となりました。一方、安い自治体は日野市で44,100円。その差は約1.8万円です。
年間にすると約21万円の差になります。
最大保育料の比較
最大保育料が最も高いのは三鷹市で76,000円、最も安いのは日野市で44,800円となりました。
なお、最大保育料が適用される年収は自治体によって変わるため、最大保育料が高い=保育料が高い地域!とは一概に言えないのでご注意ください!
高年収世帯にとって魅力的な自治体は…日野市!
下のグラフは、各自治体の最大保育料が適用される市民税所得割額を示しています。
市民税所得割額が高いほど年収は高いので、簡単にいうと推定世帯年収がいくらを超えると最大保育料が適用されるのかを示しているグラフということになります(横軸を推定年収にするともっとわかりやすいのですが)。
ここで注目したいのは日野市です!!
日野市は、所得割額が約55万円(推定世帯年収1500万円)で最大保育料が適用されます。それ以上はどれだけ稼いでも保育料は44,800円です。世帯年収が1500万であろうが1億であろうが保育料は変わらないので、めちゃくちゃ稼ぐ人は日野市がお得です。
それに対して西東京市では、所得割額46.6万円(推定世帯年収1300万円程)で最大保育料(73,000円)ですので、高く感じてしまいますね。三鷹市は10自治体の中で最も最大保育料が高い(76,000円)ですが、年収2000万円超えの人でやっと適用される保育料です。
東京23区外の保育料の高い自治体ランキング
これまで示した各年収ごとの保育料グラフの順位からランキング化してみました。
第1位: 三鷹市(67pt)
第2位:府中市(64pt)
第3位:町田市(54pt)
第4位:西東京市(53pt)
第5位:小平市(43pt)
第6位:調布市(38pt)
第7位:八王子市(37pt)
第8位:東村山市(28pt)
第9位:立川市(27pt)
第10位:日野市(25pt)
◆ ランキングの出し方
・各年収の保育料比較グラフで、保育料の高い順でスコア化(保育料1位が10点、10位が1点)
・スコアの合計得点順でランキング化(合計得点が高い=順位が高い回数が多い(=保育料が高い)
まとめ
本記事では東京23区以外の人口の多い市トップ10における保育料について比較してみました。
先日、東京23区の保育料ランキングを紹介した時にも書いたのですが、さすが東京は高収入な人が多いだけあって市民税所得割額の階層がかなり幅広いことに驚きました。これまで大阪、兵庫の保育料ランキングをまとめましたが、大阪市以外はだいたい市民税所得割額の上限が397000円以上であることが多かったです。
その他の都道府県の保育料ランキングもまとめています。ぜひ参考にしてくださいね!