本記事では、山梨県の人口の多い10自治体の保育料を年収別で比較してみました。
山梨県の保育料の相場はどのくらい?
私の住んでいる自治体は周辺と比べて高いのかな?
このような疑問を解決します。
調査対象の自治体
今回調査対象とした山梨県の自治体は、人口ランキングトップ10の自治体です。
比較に用いたデータは、各自治体の公式ホームページに記載の保育料金を使用しています。
◆ 調査対象地域
甲府市、甲斐市、南アルプス市、笛吹市、富士吉田市、北杜市、山梨市、都留市、甲州市、中央市
※ 各自治体のホームページにつながります。
留意事項
- 2023年1月時点のデータです
- 市民税所得割額から推定した世帯年収を書いていますが、あくまで推定です
(所得割額からの年収の算出は、個人によって控除額が異なるため一概に求めることができません) - 保育標準時間で、一人目の子の保育料で比較しています
- ご自分の保育料は必ず源泉徴収票とお住まいの地域の保育利用料を照らし合わせて確認してください
- 市民税所得割の階層区分は自治体によって変わります。
衝撃!南アルプス市は2022年4月から保育料が無償化
まずはじめにお伝えしたいことがあります。
なんと、山梨県の総人口第3位の南アルプス市は2022年4月から保育料が無償化されています。
ビックリですよね!!?
これまで数々の自治体の保育料について調べてきましたが、0〜2歳が無償化されている地域は初めてでした(他にもあるのかもしれません)。
以下、南アルプス市のホームページからの引用です。
保育料とは:
山梨県南アルプス市ホームページより
保育所・認定こども園等を運営するためにかかる経費のうち、一部を保護者の負担額として毎月納めていただくものです。
3号認定(0~2歳)のクラスが対象です。
南アルプス市では、令和4年度より保育料が無償になりました。
保育料の無償化:
令和4年4月より本市独自の子育て支援策として、これまでの第2子からの保育料無償化を拡大し、第1子から保育料が無償となりました。
◇対象児童
市内在住の保育施設に入所している0歳から2歳までの児童
(令和元年度幼児教育無償化により、3歳から5歳までの児童は、既に無償化されています)。
◇対象保育施設
市内、市外の認可保育施設
一部、市内企業主導型保育施設
ですので、以下のランキングでは南アルプス市は全年収帯で保育料が0円と表記しています。
年収別!山梨県の自治体の保育料比較
山梨県の人口の多い10自治体の保育料を、年収別で比較してみました!
各自治体の世帯年収330万円未満から1130万円における保育料を比較しています。前述の通り、南アルプス市は0〜2歳は保育料が無償化されておりますので全年収帯で0円としております。
では、さっそく見てきましょう!
所得割額48600円未満(推定年収:〜330万)
推定世帯年収330万未満で保育料が最も高い自治体は、甲州市(19000円)となりました。
南アルプス市を除いて最も安い自治体は中央市で6000円ということになりました。
甲州市と中央市の差は13000円で、年間にすると約15万円の差になります。
所得割額97000円未満(推定年収:〜470万)
推定世帯年収470万未満で保育料が最も高い自治体は、甲府市(27400円)となりました。
南アルプス市を除いて最も安い自治体は甲斐市で18000円でした。
甲府市と甲斐市の差は9400円で、年間にすると約11万円の差になります。
所得割額169000円未満(推定年収:〜640万)
推定世帯年収640万未満で保育料が最も高い自治体は、富士吉田市(41000円)となりました。
南アルプス市を除いて最も安い自治体は甲斐市で28000円でした。
富士吉田市と甲斐市の差は13000円で、年間にすると約15万円の差になります。
所得割額217000円未満(推定年収:〜750万)
推定世帯年収750万未満で保育料が最も高い自治体は、都留市(47000円)となりました。
(何度もすみません)南アルプス市を除いて最も安い自治体は、またまた甲斐市で33500円でした。
都留市と甲斐市の差は13500円で、年間にすると約16万円の差になります。
所得割額301000円未満(推定年収:〜930万)
推定世帯年収930万未満で保育料が最も高い自治体は、富士吉田市(49000円)となりました。
南アルプス市を除いて最も安い自治体は、やはり甲斐市で36500円でした。
富士吉田市と甲斐市の差は12500円で、年間にすると15万円の差になります。
所得割額397000円未満(推定年収:〜1130万)
推定世帯年収1130万未満で保育料が最も高い自治体は、富士吉田市(51000円)となりました。
南アルプス市を除いて最も安い自治体は北杜市で40000円でした。
富士吉田市と北杜市の差は11000円で、年間にすると約13万円の差になります。
最大保育料の比較
最大保育料がもっとも高い自治体は北杜市、安い自治体は南アルプス市を除くと中央市が最も安い結果となりました。
ただし、最大保育料が適用される世帯年収は自治体によって異なるのでご注意ください(詳細は事項)。
高年収世帯において魅力的な自治体は?
下のグラフは、各自治体の最大保育料が適用される市民税所得割額を示しています。年収が高いほど市民税所得割額は高くなるので、簡単にいうと推定世帯年収がいくらを超えると最大保育料が適用されるのかを示しているグラフということになります。
ここでは、保育料が無償化されている南アルプス市はグラフから除外しておりますのでご注意ください。
高年収世帯にとって完全に魅力的なのは言わずもがな”保育料が無償化されている南アルプス市”です(グラフには未記載)。
いくら稼ごうが無償です!どんどん稼いでください!
南アルプス市を除いた場合、甲府市以外の自治体では市民税所得割額39.7万円超え(推定年収1130万円超)で最大保育料が適用されます。中央市はその中でも最も最大保育料が安いので、年収1130万円以上の世帯にとっては中央市がオススメです。
一方で、甲府市は所得割額30.1万円超(推定年収930万円超)で最大保育料が適用される割に、最大保育料が他の地域より高めになっています。
以上のことから、山梨県の人口トップ10のうち高年収世帯(年収1130万円以上)にオススメの自治体トップ3は、
・南アルプス市(無償)
・中央市(月額4.2万円)
・山梨市(月額4.45万円)
という結果になりました。
山梨県の保育料の高い自治体ランキング
これまで示した各年収ごとの保育料グラフの順位からランキング化してみました。
第1位: 富士吉田市(68pt)
第2位:甲府市(59pt)
第3位:都留市(52pt)
第4位:山梨市(41pt)
第5位:甲州市(40pt)
第6位:北杜市(35pt)
第7位:笛吹市(34pt)
第8位:中央市(31pt)
第9位:甲斐市(29pt)
第10位:南アルプス市(8pt)
◆ ランキングの出し方
・各年収の保育料比較グラフで、保育料の高い順でスコア化(保育料1位が10点、10位が1点)
・スコアの合計得点順でランキング化(合計得点が高い=順位が高い回数が多い(=保育料が高い)
まとめ
本記事では山梨県の人口の多い10自治体における保育料について比較してみました。
今回ははじめて保育料が完全無償の自治体を見つけることができ、心底驚いております。日本にそんな自治体があったなんて恥ずかしながら初めて知りました。
また、今回調べた山梨県の自治体の保育料は最大でも5万円弱となっていて比較的良心的だと感じました。興味のある方は兵庫県の保育料ランキングを覗いてみてください。笑
他の県の保育料ランキングもまとめておりますので、ぜひ参考に見てみてくださいね!